スマホで快適に読むための設定:文字・行間・テーマ
「スマホでは本が読めない」と言う人の多くは、疲れを感じていること自体は正しいのです。原因の見立てだけが違います。画面そのものより、初期設定のままの文字サイズ、詰まった行間、狭すぎる余白のほうがずっと効いています。
何が目を疲れさせるのか
読書の疲れの多くは、視線が行を見失って戻る動きから来ます。一行が長すぎる、行間が詰まっている、文字が小さすぎる。どれも「次の行の頭」を探す手間を増やします。
紙の本が読みやすいのは、この三つが何百年もかけて調整されてきたからです。スマホの初期設定には、その調整が入っていません。
文字サイズ
日本語では、一行が 25〜35文字 くらいに収まる大きさが目安です。それより長いと視線が迷い、短いと改行が多すぎて読みにくくなります。
縦持ちで一行が40文字を超えているなら、文字が小さすぎます。
行間
本文の 1.5〜1.8倍 から始めてください。日本語は漢字とかなが混ざるぶん、欧文より行間を広めに取ったほうが読みやすくなります。
余白
左右の余白を広げると一行が短くなり、視線が戻りやすくなります。画面を目いっぱい使うより、両側を空けたほうが結果的に速く読めます。
コントラストとテーマ
明るい部屋では紙色や薄いセピア、暗い部屋では濃いグレーが目に優しくなります。真っ黒に純白の文字は輝度差が最大になり、文字のふちがにじんで見えることがあります。
詳しくは 夜に読むためのダークモード設定 にまとめました。
明るさ
画面が部屋を照らしているなら、明るすぎます。紙の本を読むときと同じくらいまで下げてください。自動調整に任せきりにせず、読み始めに一度手で合わせると差が出ます。
書体
細すぎるゴシック体は、小さい字では線がかすれます。明朝体は紙では読みやすいものの、低解像度の画面では線の強弱がつぶれることがあります。
まずは太さが中庸なゴシック体から試し、疲れるようなら明朝体に替えてみてください。読書アプリで書体を選べるなら、実際の本文で比べるのがいちばん確実です。
見ないという選択
目が限界のときは、読み上げに切り替える手もあります。Android の読み上げ機能 は、通勤中や就寝前に画面を見ずに読み進める方法です。
形式も効いてくる
固定レイアウトの PDF は、文字サイズを変えても組み直されません。スマホで長く読むなら EPUB のほうが向きます。理由は EPUB と PDF の比較 に。
まとめ
文字を大きく、行間を広く、余白を増やし、明るさを下げる。この四つだけで大半の疲れは減ります。Aurora Reader を入手 すれば、どれも読書中に調整できます。